のど元過ぎればの話の続きになりますが、流れの上辺は何も変わらないと思われます。
電車に乗れば、アナウンスが聞こえてきます。
<背中のリユックサックを、降ろしましょう>・・・乗客は降ろしません。
市役所の広報車が、走りながら拡声器でアナウンスしています。
<歩きスマホはやめましょう>・・・・・道行く人は、だれもやめません。
<自転車で道路の右かわを走ることは、やめてください>・・・・平気で右側を走っています。
アナウンスする車掌さんや市役所の広報担当の人は、言うだけでお仕事は完了です。言われる人も、言う側も、それでいいのです。問題が起こった時も言いましたで済みます。
何も変わりません。結局、大ごとが起こらない限り、仮に、起こっても根本の国民性は変わらないまま進んでゆくのでしょう。お祭り騒ぎや行事が好きなのです。
唯一、他律的に外から強いられると従順です。終戦後のように。しかし暫くしますと、元に戻ります。
川の流れは橋から見ていますと、同じように流れているように見えますが、底の方では逆の複雑な動きがあるのです。
税制が示すルールには、経済の動きの「底」が動いてゆく先を示しています。従って、物事の表面ではなく底をの底を知ることが、これから先に起こってくる事象が現実になってきたときに慌てない道です。上辺だけを見ていますと、現実を前にして困ることになりかねません。
今年の改正税法で目立つのは、
・生産性向上のための設備投資への優遇
・高度省エネ増進への優遇
・継続雇用の確保と給与UP+教育訓練費の支出促進
・事業再編を円滑に加速することを支援する税制
・データ連携+セキュリテイUP+生産性向上の計画的推進(5000万円以上の投資に限る)
上記の内、最後の・は5000万円以上です。中小企業では、これを進めたくても先立つものがない、ところが多いでしょう。
結局、これからは力のあるところはドンドン伸びて、その先にあるのはM&Aやグループ化です。片方では、滞納処分を受けることになる事業体も多くなります。
先日、ターミナルでテイッシュを配っていました。それは自動車学校とゴルフ場でした。以前は客を断れる、力強い業種でした。大きなうねりが来ているように思います。