社長が現場の人と話されたり、資料を研究して設備の価格などを知られますと「予想資金の大枠」が見えてきます。
Q:予想資金大枠が見えたら、人についての練度や得手不得手、伸びしろや、新規人員が必要かについての「現場のナマ情報」を得ることが次にすることですか?
A:そうです。よく理解されておられます。くどいようですが、大事なことは現場、ナマであることです。
Q:人事コンサルタントが心理テストをして、レポートを出してくれると聞いたことがありますが、、
A:まだ、そのようなことを、仰ってるのですか!あなたは余程、ご自分に自信がないか、外部のコンサルタントさんにお金を払いたいのですね。
ここは社長と現場の従業員さんとの真剣勝負の段階なのです。外部の人を入れる必要はありません。外部コンサルタントは、もう少し後の段階です。
良いですか、この段階がなぜ真剣勝負かといいますと、直接話し合われることで、少しでも社長さんの意図や気持ちが現場の従業員さんに伝わる「かもしれない」いい機会なのです。
人は他人に服従することは、本音では嫌なのです。そこはオトナですから面と向かって社長とケンカする人はないと思いますが、社長と従業員の間には、大きな河が流れているのです。河に橋は架かっていません。普通は。むつかしい言い方になりますが「潜在的な対立関係」なのです。
社長と従業員さんとの間の対話は、本音が、どこまで入っているのでしょうか。面従腹背ではないでしょうか。あなたが社長という役職におられるから服しているだけで、あなたという人間に服しているのではないのですよ!服従はしていても心服はしていないのです。目を覚ましてくださいョ。
社長のいないところで、あなたのことをどのように言っているか、わかりますか。大した社長さんでも割引して認識しないとズレがあります。
しかし、仕事に関係する工程を合理化する設備のことを社長が研究し、現場の意見を知ろうとしておられる場合には、本音の会話ができやすいのです。従業員さんもいい加減なことは言われません。社長もここは率直に返してください。
こういう過程を経てこそ、新しい設備が生きるのです。
人事コンサルタントは、一旦対話が終わってから、対話の中味が社長の常識で理解できない場合に限定して相談されても遅くはないと思います。