暑い8月が過ぎ去ってゆきました。うだる暑さから解放され、シャキッとクールに行きたいと思う季節になれば良いですね。
日本名物のところで触れましたが、歩きスマホ、自転車のルール無視、優先座席の寝たふり、電車内で降ろさないリュックなどに共通しているのは、ルールを決めてアナウンスをするだけ、言うだけ、実行無しの繰り返しです。
工夫がないのです。新聞で読みましたがドイツでは交通ルールは、自分とまわりとの関係性を教えるそうです。自分だけがルールを守っても周りがルール無視では衝突が起こるし、逆も同じことです。ドイツでは自分と周りの両方を良く見て調和するような教え方、訓練の仕方をするようです。これは合理的な方法で、知識と日々の体験が裏打ちされて本当の智恵になるように思います。
たしかにこの方法では、常に周囲に目配りして最悪の場合に皆が備えるようになってゆきます。日本ではルールを決めるだけで、運用においてドイツのような社会全体で支え合うような仕組みが見当たりません。言うだけです。ルールを介して他人とのかかわりを考える教育もありません。タダ一方的にこれはダメ、あれはいけませんと役所が言うだけですから、ルールが世の中に定着しないのではないかと思います。いうだけで聞くほうは素通りですから知識が体験で裏打ちされないのです。
ひょっとしたら日本の教育の方法が転換期に来ているように思います。
そういう教育の工夫を欠いたまま単調なアナウンスをしていても効果は?でしょう。
税務や会計のルールも同じように、自分と取引先、従業員、世間までを視野に入れて「運用」を工夫することで、税務当局との争いもなくなり、税金の裁判沙汰も少なくなり、結局は視野が広く懐が深くバランスが取れた経営をする会社が生き残ってゆくように思います。
見栄と欲が支配する世間です。表面の顔と利害がぶつかった時の顔は全く違います。悲しいほどです。利害がぶつかろうが自己の考えを粘り強く相手に伝える文化がないので、感情的になったり、もうイイ、と投げ出して裏で悪口を言ってうっ憤を晴らしたり揚げ足を取って不満をカバーします。
これは賢いやり方ではないと思います。事前に目配りして楽観しないで準備すれば
・下手な借入をして回復できない状態になったり
・撤退や縮小をする決断の時期を逸してしまうことから逃れられます
いろいろな金融商品や改正税法の規定が相次いで出てきます。中にはこれを利用して一儲けを考える商才のある人も多いです。何が自分に自社に必要で、何は不要かを知ることが重要ではないでしょうか。