これまでは「終活と税金・・・シンプルライフへの税の活用」という表題で、税法に定められた諸制度の中でこれまで働いてこられたかたにとって、事業や資産の手仕舞いの仕方にともなう判断基準や、支払われた税金の見直しと、過払いならそれを取り戻す方法や借入金への対処方法についてご説明してきました。
縮小化してゆくわが国の経済のもとで赤字や借金を抱えて逃げ遅れることにならないように、先に手を打たれることのお役に立つことが狙いでした。
これからのシリーズでは事業の再編が加速して、どんどん淘汰の流れが速くなるという認識の下で
・会社や事業を再編成または組織を変える
・併せて借入金を減らしてゆく
という行動に役立つ内容を考えています。
もっと簡単にまとめますと
・小規模化して長く維持できる事業体にするか
・再編成と消滅の動きから現在の事業の枠を取り外して事業の組替えを計るか
の判断が必要になると思います。
要するに継続するか、停止するかの二者択一の判断が求められるときに有用な内容でありたいと思います。
この時に、いつも視野に入れる必要があるのは以下です。
・我が事業の本当の姿を知り
・具体的にどのような方法があるのか
・それらの方法の有利不利の判別
・税法の規定はどのように備わっているのか
・税務当局はどのように動くのか
世界の流れ、わが国経済の変化の方向、税制の対応、金融の動きについても大局を見つつ情報を選択しながら、判断してゆかれるときに少しでもお役に立てればと思います。
「腰高時代の、、」とはオリンピックや万博などとマスコミをはじめ世間は浮かれた空気(腰高)すが、実際のキャッシュの収支はどうなのでしょうか。どんどん貧しくなってきています。
そのための備えどころか、逆に浪費が美徳のような様相です。しかし見えないところで地道な努力の繰り返しをしながら自力で冬から脱出して春を切り開く動きをする人たちこそがこれからの勝ち組になると考えます。
会社制度も金融機関も、税法も民法も、世相も様変わりする中でこそ「資金と税金」の知識が曲がり角で生きてくると思います。