腰高時代の資金と税金 —大廃業時代:個別企業の現実と税制—

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問題を整理して不要なものと、心に留めるものに分けましょう

◇問題を整理する時に認識する点

最近の電力会社事件や須磨区の小学校事件から感じることは、会社であれ教育委員会であれ、巨大な組織が機能しなくなってきているのではないかということです。

 

街を歩いていても勝手気ままな自転車は増えるばかりです。掛け声だけで何も変わりません。先日もよく行くラーメン店のご主人と話していたのですが「日本人は変わってしもうた」ようです。もちろん良い方に変わったという意味ではありません。

 

その上に人口減少、財政逼迫、景気後退、可処分所得の減少、政治混迷などが並びますが、本題に直接関係しないのでこのくらいにして、要はよろしくない傾向は否定できないということです。

 

大廃業時代を前にして、どこから手を付けて何を考えなければならないか、が本題です。これに関連する事柄の傾向は、

  ・家族より個人(自分)

  ・自分は自分の思うように生きたい(できるかどうかは別として)

  ・親だけではなく他人にも干渉されたくない

  ・人生60〜70年であったのが、90歳時代にはいっていますから年代のギャップが幅広くなっています。

   (アメリカでも研修ではジェネレーションギャップが大きなテーマです)

 

この事実を基礎にして考えないと流れに取り残されます。

 

税制も法人や個人事業の承継税制が喧伝され、これが研修会のテーマになっています。書店でも多数の書籍が平積みされています。

しかし実際の現場ではこの税制がどれだけ使われるのでしょうか。

 

もはや親の事業を継ぎたいと思う人は昭和や平成初期ならともかく今は少ないと考えています。有難迷惑との思いもあるかもしれません。現実問題として「他にしたいこともないから、親の事業デモするか、やソレシカできないのかもしれません。跡継ぎの時代は去ったと考えています。

 

ここにバトンを「渡す側」と「受ける側」に大きな距離があります。

この意味から事業承継税制の「受ける側」が「渡す側」の親族に限られていたのが「赤の他人」でも良くなったのは現実に沿った改正でしょう。

 

ものすごい勢いで変化していますから超高速への頭の切り替えが必要です。要は家族より自分が大事、(チカラがあれば行きたいところに行く)これが本音ではないでしょいうか。

 

問題を整理する手始めに大きなくくりを示しますと

1、事業:個人であれ法人であれ会社の決算書から事業の「余命年数」を知ること。借入金のカタが付くのはいつか。または返せないのか。連帯保証しているのか。一緒に働いてくれた従業員の年齢とこれからへの配慮はできているか。遺言で会社の株が相続人間で「準共有」になった場合、共有者間での議決権の行使の問題が生じます。

 

2、不動産:人口減少と供給過多で例外の場所以外は値下がりが続きます。この後に及んで借入して不動産を購入するのは真逆です。それ以前に多くの空家が出ています。租税特別措置法で空家の譲渡に税金がかからない手当てがされています。税法が先行きを示しています。

 

3、金融資産:賢い対処をしなければ実質価値が目減りすることは8月末以来書かせていただきました。まだ下がると考えています

 

4、相続:民法(相続法)の改正がヒントです。平成25年9月4日最高裁判決が起点になって配偶者居住権の創設、特別寄与料の創設、遺産分割、遺言制度の見直し、遺留分減殺請求権がなくなり「遺留分侵害額請求権」(債権)の創設などが何を意味するのか、家族関係の複雑化と崩壊の兆しを捉えてドライにスピーデイに対応ができるためと私は考えています。

 

5、伴って生じる税法問題:配偶者居住権が設定された建物と土地の相続評価、配偶者が亡くなってこの権利が消滅した場合の税の扱い、配偶者が追い出された場合の税の問題、法人が配偶者居住権を取得した場合の税の問題、特別寄与料を支払った側の相続税の計算、受取った側の課税、寄与料を相続財産で渡した場合の課税(遺贈、2割加算)、遺留分侵害請求権をお金で払うために資産を譲渡した場合の時価との差額はなかったことになるのか、みなし譲渡か、などなど。

 

6、民法(債権法):法定金利は変動型に、経営者保証の保護対象外化、時効の単純化

 

7、海外への資金などの移動の「調書」による把握

 

8、税務調査のほかに行政指導が加わったこと、など。

 

動いている事業を先を予見して整理することができるのは本人さんです。

以上を認識してから手を打つことを始めなければ折角営んでこられた事業や人生が紛争のもとになりかねません。

 

言い過ぎかもしれませんがオリンピックに気を取られている時ではありません。

    

     

- | 15:50 | pookmark

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