数字が語る事業の潮時、変わり時 - AI・RPAの先にあるもの

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『会計力』が事業を育てる ─会計土木®の現場から─
経営の要点を数字の観点から読み解くブログ。完結しましたので当所のHPに移設しました。
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事業家Qシリーズ供Qの立てた計画の欠陥

事業家QはEXCELで作った部門別損益計算書と大ナタ振るった後の貸借対照表を携えて講師税理士を訪問した。

 

(Qが差し出した表を見て講師税理士は以下のように述べた)

講師税理士:肝心の表がありませんね。作成することに気づかなかったの?それはキャッシュフロー計算書です。直接法と間接法がありますが、間接法は頭に損益計算書の当期損益がきて最後尾のキャッシュ増減額の欄に貸借対照表のその事業年度の現預金の増減額が記載される。これを見たら損益計算書で利益(又は損失)が出ていても、どういう原因で資金が余った、或いは不足したかが明かになる。

 

 つまり損益と資金の相関関係が分かる。これがないと計画の資金面の動きが見えないよ。毎年、税理士事務所で決算書作ってもらう時に一緒に作成してくれるでしょ。ない?その税理士は問題やね、やはり。というか損益計算書や貸借対照表が経営の羅針盤にならず税金申告書の「付属明細書」みたいになっている。本末転倒です。

 

 先ほど言いました「間接法」でキャッシュフロー計算書を作るには少し訓練が必要、だから直接法で作られたら良い。これは「資金繰り表」に近いので社長なら今月、今年の入金を項目別に整理し、計画損益計算書をもとに出金を項目別に整理して入金から出金を差引したらその残高が正数か負数かでお金のあるなしが予測できます。

 

 その際注意しなければならない点は、あなたが初めてここへ来られた時にお話ししたキャッシュサイクルです。お風呂の湯が入る速さと出てゆく速さの比較で説明した。いくら売上が多くても回収速度が支払より遅ければ「売上が上がれば上がるほど、資金が足らなくなり、借入金に頼らなければならない」ここが分かっていない経営者が実に多い。

 

 売上を上げることばかり社内で号令出して結局のところ残るのは借金だけ。粗製乱造の売上だから売掛金の質も悪い。滞留と貸倒になる。ここを直すことができないと「同じことの繰り返し」になるよ。

 

(最近、新聞に書かれていた面白い事例)

 これは中小企業の経営とは比べ物にならない国と国との取引のハナシです。一方の国が取引相手の他方の国を良いようにしている。一方の国とは米国で、他方の国とは日本です。10月10日の報道ですよ。

 どういうことかというとFMS(有事軍事援助)という援助契約があって、米国でしか作れない「防衛装備品」349億円分を日本は前払で支払っていたが出荷予定時期を過ぎても納入されないというもの。

 

 ポイントは次の通りだが、キャッシュの遣り取りに注目してほしい。

・日本で作れないものであること

・値段の主導権は米国が持つ

支払いは前払で買い手の日本は常に多い目に払い、納入後に精算される

多い目に払った差額分は日本の米国への貸付のようなモノだがこれに利息は付かない

・納入後17年経っても精算されていないものもある。従ってお金は米国へ行ったまま

・出荷納入日は(実質)未定(売り手の自由)

 

 どうですか、この厚かましさを見習わないかん。うちの製品が欲しかったら、とにかくカネもってこい!売掛金回転日数どころか売掛金自体がない。COD(cash on delivery)の片方のCash先行ョ。これくらいの条件で製品が売れたらお宅はカネに不自由しないョ。

 ところで US Government Balance Sheetの累損が21.5兆$にもなった、なので議会が動き始めたとの別の筋の情報を読んだから、アメリカのお父さんとこもカネがないのかもしれん。

 

 戦争に負けたことを割引いても「他所にないもの」を売る立場が強いということ。そこを押さえないと。

 

<次回予告>

壁に突き当たった事業家Qは再建計画を諦めM&Aを考えたが、、その結果は?

- | 09:00 | pookmark

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