数字が語る事業の潮時、変わり時 - AI・RPAの先にあるもの

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事業家Qシリーズ 掘〃弉茲鯲り直したが固定費がネックに

Qは製品Xとその付随サービスに注中することにしたが材料仕入は外国産にすることはやめ、国内の少し値段が安いものを使うとともに、外注に投げることは却って採算が悪くなることが分かったのでこれまで通り内作で事業を継続するシミュレーションをした。

 

<キーワード>固定費 変動費 損益分岐点

 

(シミュレーションの結果)

必達売上高は従来より少なめにしたので連動して材料費も減少したため粗利益はソコソコの金額を計上できることが分かってきた。

しかし、コストのうち製造量を下げることに連動して変化する材料費などの「変動費」と異なり、製造量に関係なく出てゆく「固定費」が従来のままの金額であるため、損益分岐点はさほど下がらず、粗利益−固定費はマイナスであることが分かった。

 

特に人件費と法定福利費をはじめとする間接人件費の合計がマイナスの主因である。

結局、給与の高い2名の中堅従業員を解雇し、残った従業員のうち高齢者にはシフト制にして週2日の出勤に変えることでやっと採算がとれ、借入金の月次返済もできることが見えてきた。

 

このような机上の計算を実現するには2名の従業員や高齢者との面談で実態を伝え理解を求めることは避けられない。

退職金の手当はしていない、というかできなかった。退職給与引当金が法人税法で計上できたころまでは、その見返り預金を積立してきたが、経営が苦しくなってきたころにこの制度も廃止されたので積立預金を取崩して通常の預金口座に移行してしまった。そのため退職金の財源はない。

 

長年勤務してくれた2人を退職金なしで放り出すことはできない。そのうえ予告手当も必須である。資金残は通常の支払分しかない。資金がないからといって従業員数を減らさなければやがては倒産である。Qも含め全員が路頭に迷うことになる。前門の虎、後門の狼である。

 

事業家Qは青写真の変更をした報告と、資金不足の妙案を求めて講師税理士を訪問した。

 

(講師税理士の言ったこと)

・人間は誰でも構えが大きいことを好み、内容が伴わないのにカタチを求める。ここに落とし穴がある。これまでの貴社である。

・しかも「大きいカタチ」を求める心底には「見栄」がある。そして背伸びし、無理に無理を重ねて重態に陥る。

・今は量や構えではなく質の時代であることを知ろうともしないで、実力もないのに構えを求めている。相変わらず。

辛抱して地力をつけるマインドがなくなってるから店でも会社でも見栄に捉われた本人にはわからないが他人にはわかる。

二つの「J」が大事。JIMIとJIRIKIや。

損益計算書が「実力」を示してくれるのに大概の経営者は見ない、学ばない、以前のアンタも含めて。その結果がヒサンな貸借対照表になり自滅してゆく。自滅寸前のゾンビ企業が多くなっている。

・こんなゾンビが倒れてゆくのがこれからです。

 

だからカッコつけんと、なりふり構わずに命も含めて投げ出す度胸を決めよ。人間はいずれ死ぬ、だから死んだ気になって対処しろよ。

何度も同じこと言わすな。これから一人でビール飲むから帰ってんか!

 

そうや、いつも心に念じている古い短歌を教えてあげるワ。

「切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ、踏みこみゆけばあとは極楽」

さいなら、気ィつけて帰りャ。

 

<次回予告>

他人に辞めて下さいと言いながら自分はどこまで裸になっているのか、「踏みこんでない」自分に気付いたQは更に考えた。

- | 09:00 | pookmark

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