腰高時代の資金と税金 —大廃業時代:個別企業の現実と税制—

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事業家Qシリーズ 掘,垢戮討鮟弧鵑垢

<先週までのあらすじ>

未だ方針が決められないQはM&Aなども考えたが、甘かったと自覚し、地道に材料仕入先の変更、生産工程の改善などに取り組んだが、どうしても固定費を削減するには従業員2名を解雇しないと乗り切れないことが分かった。

 

(Q社以外に青色申告で倉庫業を営んでいたが)

Qは会社とは別に個人で小規模の倉庫を運営してきた。この申告は自分の計数感覚と所得税制を知る目的で自分の手で損益を集計して所得税決算書で10万円の青色申告特別控除を適用してきた。

 

「選択と集中」の言葉通り、Q社の従業員を解雇するのに個人事業でもあるまいと思い至り、ここからの収益をQ法人に合算するため荷主との寄託契約の地位法人に移行した。また自分のQ社からの給与を生計費ギリギリまで減額した。

 

(銀行と話合ったら)

役員報酬の大幅減額や人員削減、シフト制での給与額減少などの効果で利益体質が損益計算書に表れるようになった内容をを携えて銀行を訪問した。今回は訪問前にあらかじめ電話にて貸付担当者に話を通しておいた。

 

そのためか銀行では貸付担当に加え支店長も同席したのが意外であった。Qは予測損益計算書とキャッシュフロー計算書を見せて説明した後、

1・生産品目の集中と工程の切り替えに伴うつなぎ資金

2・退職従業員2名分の退職金のための資金

  がどうしても要るので500万円を追加融資してほしいこと。

3・当初の貸付け条件の弁済時期を3年ほど延長してほしいこと。

4・今般、その収益をQ社に統合した貸倉庫を追加担保に入れても良い

  との条件を述べた。

 

貸付担当者から話の概要が支店長に伝わっていたと見え、回答は支店長からあった。以下の通り。

・予測の計数表が誠実な数字で書かれている印象をもっています。これまでの御社の決算書と違いま 

 す。

・倉庫部門の収益増加がパワーアップになっています。

・ご希望の500万円は、旧債振替で、これまでの貸出金残高に上乗せしてご融資させていただきす。

・完済期日は3年延長します。これで毎月の弁済額はかなり下がります。

・倉庫を追加担保にされるには及びません。

条件が一つあります。試算表を当行に毎月ご提出ください。社長持参でお願いします。この意味は月

 次報告をして戴くためです。

 今後、業容が芳しくなければ増し担保として倉庫物件のご提供をお願いすることあります。

 

個人事業を法人に統合し、給与も生活最低限まで下げた効果は大きかった。

事業家Qは身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある」ことを知るのであった。

 

 その後、従業員2名と時間をかけて話し合った。二人の中堅従業員は、Qが準備した退職金を手にして黙って辞めていった。Qは慚愧に堪えなかった。

 後日、Qの役員報酬が限度まで引き下げられたことが経理事務員の口から全従業員に流れていたことを知った。

 

<次回予告>

再建案に沿った事業展開が軌道に乗ってきた。銀行への返済額が軽減されたことが大きかった。

 

- | 09:00 | pookmark

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