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納税者・国・税理士 3者間紛争 <納税者 対 国>3

1、争った結果はどうなったか

 判決は税務署の主張を全面的に取り入れ、青木さんは仮装隠蔽をした。その理由は、地代収入を申告しなければならないことを知っていながら税理士に対して正しい資料を提供することなく、過少な申告書を作成させたことにある。

 

 上記文章は、判決文から普通の表現の部分を拾ったものであるが、判決文では上記の他に「確定的な脱税の意志に基づいて」「税理士に収入を秘匿し」とかなり強烈な表現をしている。そして、青木さんは「過少申告の意図を外部からもうかがわせる特段の行動」に相当すると結論付けた。

 

2、青木さんの主張に対しどのように説示したか

 青木さんは地代の収入があることは認識していたが「多額の支出や損失があったため、申告すべき地代収入がある」は認識していなかったと主張していた。

 

 このことに対し判決では「支出や損失」とはどのような内容の支出、損失で、その中身が所得税法に定める必要経費に該当するとの主張はしていないうえ、不動産所得の総収入金額を上回るほどの多額の必要経費が生じている事情は窺われないので、青木さんの主張は採用することはできないとの結論になった。

 

 また税理士と補助者は青木さんと直接面談していない点も青木さんの不利に働いた。その他に

地代の振込口座を青木さんの母親名義の普通預金口座とした点や、

地代の賃料を変更しているのにそのことも税理士には伝えていないこと、などが「間接証拠」として考慮されたうえ、

税務調査で調査官に地代収入を隠そうとした事実を考慮すると、正しい申告をしていたとは考えられないとの結果になった。

 

3、さらに詰めるべき点は以下である。

・確定的な脱税の意図の表現は妥当か、脱税と申告漏れとはどう異なるのか

税理士に収入が有ることを伝えず、少ない収入を書いた書類を渡したことが仮装隠蔽になるのか

・仮装隠蔽になることと「偽りその他不正の行為」とはどこが違うのか

・税理士が依頼者と直接会わなかった点に問題はないのか

 

<次回予告>

上記3について検討します。

 

- | 08:46 | pookmark

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