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『会計力』が事業を育てる ─会計土木®の現場から─
経営の要点を数字の観点から読み解くブログ。完結しましたので当所のHPに移設しました。
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Q:資産の断捨離は単に各資産を処分すると考えて良いのですか?

ヒント:そのお考えは一面ではその通りですが、違う部分もあります。

 

説明:お家やお部屋の不要なものを処分してスッキリさせるイメージをお持ちのようですが、違う部分はこれらの「資産」はお部屋のモノと違って経営や事業に参加している資本を構成していますから、やたら処分すればスッキリする面だけでなく、経営の稼働資本の面も見なくてはなりません。いたずらに処分しすぎますと資本を棄損してしまいかねません。処分損が大きくなり損失が生じて足を引っ張るのです。稼働しているとは遊休資産ではなく、それなりに利益を生むために役立っている面を見落とさないことです。

 

処分=捨てることですが、何らかの理由で現在の経営に参加しているモノに対して「捨てる」との考えを先に立たせるのではなく、有効に役立っているか、いないかとの判断が重要です。

 

判断には以下のような軸があります。計数で結果が出ますから是非このシミュレーションをしましょう。心情に振り回されず冷静にそれぞれで個別判断を行います。その上で総合的な判断が必要です。その意味で部屋の不要物の処分と違います。

 

1<資産自体の優越度の判定>「有効に役立っているか」の点を、機械を例にしてみましょう。機械が役立っていないとすればその理由の中に、同じ役目をする新型の機械が出現した、今の機械の製造能力に比べて新型機械は出来上がりまでの速度、出来栄え、作業効率が優っていることがハッキリした場合は取替の時期と判断できます。優っている点が数字に反映される必要があります。ストップウォッチで計れば比較できます。これをしないで飛びつけば、自社の利益に役立たないばかりか納入業者から「甘いヤツ」と内心で見下され、挙句は同じような提案が相次いで来かねません。

 

2<購入手段による損得>現在の機械に代えて新型機械を購入するには膨大な資金が必要です。リースにするか、銀行借入で購入するか、預金を取崩して購入するか、それぞれの比較検討が必要です。リースには利息とリース契約を解約できないリスクがあります。借入には利息が発生し担保も要求されるでしょう。預金を解約することは安定資金の不足に繋がります。付随して発生する利息やリスク、得べかりし利息収入がなくなることなどはキャッシュフローに影響します。どの手段を取れば税金(法人税と消費税)が幾ら有利(または不利)になるかも比較計算します。

 

3<原価削減に役立つか>この機械が会社の主力製品の製造に使われているのか、補助製品を少ロットだけ生産するための機械であるのかによって判断は異なります。原価計算の結果、新型機械を導入したが主力製品の原価削減にはさほど役立たないことにもなりかねません。

 

4<取替コスト並びに生産停止による逸失利益の算定>機械を取り換えるに際し現機械の除却コストも見なけれななりません。加えて連続生産は取り換え期間中は停止となりますから、あらかじめの作りだめが効くか、倉庫などのキャパシテイの有無、端境期まで待つことによる増加コスト、生産停止の逸失利益なども考慮しなければ正しい結論が出ません。

 

結局、以上の1〜4の結果によって「確かに良い機械であるが、資金の調達に無理があるだけでなく原価削減にさほど役立たない」のか「好い機械で、資金面にも無理が出ないだけでなく、工数も減少し原価削減にも貢献する」などの「近未来ストーリー」が出来上がりますからこのストーリーにブレがないかを必ず複数人で議論します。複数人には現場の新参、中堅、現場責任者、部門長、経理課員、が入ることで視野も広くなります。

 

結論はシンプルです。下のどれかになります。

 ・取り換える&今の機械を市場で処分できるか

 ・今の機械で行く

 ・今の機械に加修して続ける

 

機械を例にとって述べましたが、資産の断捨離をするには、どの資産に関しても上記のような比較検討が欠かせません。大は工場の移転から工具の購入に至るまで慎重さが必要です。

 

<次回予告>

時価や事業を取り巻く要因や近々の予想も考慮して断捨離を進める例を見ます。


 

- | 08:02 | pookmark

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