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納税者の品位と税理士の立場・・・10

(問題の制度設計・・・4)

前回に指摘した点以外に「問題の制度設計」と「税理士の行為」の関連をみてゆく。

 

税理士の行動の問題点は以下である。

1、資料を納税者法人から税理士事務所に持ち帰ってから納税者法人に決算処理の内容に関して質問した形跡がない点

2、自分がした売上原価への振替に関して説明や告知をしていない点

3、売上高への追加計上2000万円の事実は納税者法人に知らせていない点

4、問題の制度設計3の「採用しうる処理方法などについての助言や作成した申告書の内容を説明すること」を行った形跡がないこと

5、税務リスクについて説明をした形跡がないこと

 

 素朴な疑問は依頼者である納税者法人に対しても生じる。決算資料を税理士に渡して申告まで接点を持たないのは下請け業者に対する態度に等しい。納税額に関心を持つのが普通のところ、このような納税者は稀である。

 納税額に関してその根拠も税理士に聞かないママ、税理士が知らせる税額を素直に支払う点には疑問をもつ。いくら1700万円を机の引出しに隠していたとしてもである。考えられるのは1700万円を除外しているから税理士の依頼した申告内容も納税額にも関心はなかったと考えられる。

 

 ところが税理士が2000を追加計上したことを知って仰天したかもしれない。無関心のツケが回ったと考えられる。

 結局、税務調査によって1700万円を隠していたことが見つかってから、この納税者法人は態度を変え「現金売上1700万円が洩れていたのは税理士が当社に現状の問題点について説明や指導を充分行わなかった」と審判所で主張した。

 

 初めから机の引出しに隠しながら税理士が悪いと人指し指で税理士を指弾する一方、内側に巻かれた中指、薬指、小指の3本は自分を指しているのに気が付かない。ジブンハワルクナイ、ワタシはワルクナイと言い張るのが人間である。仮に税理士が適切な質問をしても納税者法人は事実を話さなかったと考える。この税理士は依頼者に対する態度に甘さがあったのである。

 

<次回予告>

この税理士はどうすれば良かったのか、を考えてみる。

 

- | 08:34 | pookmark

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